SEに必要なコミュニケーション能力を高めるには？

分かりやすい言葉と聞き取りやすいスピード

SEは、顧客との折衝やプロジェクトチームのメンバーとのやり取りが多く、専門スキル以外にコミュニケーション能力も欠かせません。こうしたコミュニケーション能力を高めることが、SEとして表現力を向上させることに直結し、周りとの信頼関係を築き、仕事を円滑に進める手立てとなります。 周りと上手くコミュニケーションを取るにはいくつかのポイントがあり、たとえば話す際に相手に分かりやすい言葉を使うことが大切です。特に、顧客へプレゼンテーションをする場合、相手はIT関連の知識がないことも多々あり、専門用語ばかりを並べて説明をしても、顧客の頭の中はハテナで埋め尽くされ、全く伝わりません。そのため、話す相手がIT関連の知識がないことを前提として、専門用語をなるべく使わずに、難しい言葉は言い換えるようにし、分かりやすい言葉を選んで話すように心がけましょう。 また、相手が聞き取りやすいスピードや声量を心がけることも大切です。だからと言って、大きな声で話すということではなく、相手が理解できるスピードと声量で話し、確実に伝えたい部分のみ少しゆっくり話し注目させるなど、抑揚を付けるのもいいかもしれません。そして、相手がしっかり理解しているかどうかを表情や目線から読み取り、話し方を調整するようにしましょう。

結論から話す

話し方のコツとして、結論から話すという方法があります。結論から話すことで、これから話す内容を相手に想像させ、論理的に分かりやすく伝えるのに効果的です。話の冒頭で一番伝えたい重要事項をダイレクトに伝えられるため、人によって解釈が異なるというリスクも回避できるでしょう。話す際は、結論から理由、その理由の具体的な内容といった順番を意識して話すと、より相手が頭を整理しながら聞くことができます。自分が聞く場合、どのような順番だと頭にすんなりと内容が入ってくるのかなど、自分に置き換えて話し方の工夫をするといいかもしれません。

相槌をうつ

話し方だけではなく、傾聴する姿勢も大切でしょう。というのも、コミュニケーション能力が高い人は、ヒアリング力も高い人が多く、相手が気持ちよく話せる状況を作り出すことができます。具体的には、相手が話す際にしっかり目を見て頷いたり、相槌を打って反応したり、名前を呼んだり、話を理解していることをアピールします。また、相手の話を反復したり、他の言葉に言い換えたりするのも有効です。相手は、自分の話に対して反応されたことにより、「承認された」「理解された」という気持ちになり、気持ち良く話をすることができます。そうしたアクションを起こし、しっかりと聞く姿勢を見せることも、円滑なコミュニケーションに繋がるでしょう。