表現力のあるSEは将来性も高い

需要は高まり続けている

2018年の段階で、個人のインターネット利用率は8割近くにまで増えています。端末はパソコン中心からスマートフォン中心へと移り変わり、ITはもはや生活の一部となりました。IT業界では、高い技術力を持つIT人材を奪い合うような状況となっています。IT業界がさらに進化していくためには、高度なスキルや表現力、豊富な経験を持つSEの存在が不可欠なのです。

気になる将来性

IT技術が社会に与えている影響を考えれば、SEの需要が今後も高まっていくことは容易に想像できます。需要の面で見れば将来性がある職種のように見えますが、1人のSEの職業人生で考えると必ずしも将来性が高いとはいいきれない側面もあります。IT技術は進化のスピードがとても早く、SEとして長く活躍するためには急激な変化に対応していけるだけの柔軟性が必要です。SEの定年は35歳という説があることからも、続けていくことの難しさがうかがえます。すべてのSEがそうとは限りませんが、少なくとも生き残りのための計画と努力がなければ脱落してしまう危険があります。
どの企業に属するかも、SEの将来性を大きく左右します。自社開発を行なっている企業や社内SEを採用している企業ならば、安定した立場で仕事を続けていくことができるでしょう。しかし、下流工程がメインの下請け企業や客先常駐がメインの企業に属してしまうと、技術力が停滞したまま年齢を重ねてしまう可能性が高まります。若いSEが次々に参入してくると、スキルが停滞しているベテランSEの立場は危ういものになります。10年後も活躍できる居場所を見つけられているなら将来は明るいかもしれませんが、そうでないなら転職を考えるタイミングかもしれません。

将来性があるSEとは

一度身につければ一生ものの技術もあれば、IT技術のようにどんどん移り変わる技術もあります。将来性があるSEは、時代の移り変わりを受け入れて柔軟に対応できる人です。その時代に必要とされているプログラミング言語やシステムについて、最新情報をキャッチできるよう常にアンテナを張り巡らせています。現状の自分の立ち位置を冷静に見極めて、最適なタイミングで行動できるセルフマネジメント力も持ち合わせています。年齢や経験年数に応じたスキルはあるか、今いる場所でスキルアップできるのか、客観的に自分の能力を分析することができます。もし今いる場所に将来性を感じないなら、成長できる居場所を求めて積極的に転職活動を行いましょう。自己分析力、柔軟性、行動力があるSEは、優秀なSEを求めている市場の中で有利な立場に立てるでしょう。