表現力を身につけてSEとしてスキルアップ

要件定義や基本設計、詳細設計など、システム開発における上流工程の部分を担当するのがSEの仕事です。SEは顧客と開発チーム双方とコミュニケーションを取らなければならず、伝えるべきことを正しく伝えないと大きなトラブルに発展しかねません。SEに求められるスキルの中に表現力があるのは、同じ内容でも表現の仕方によって相手の解釈が異なるからです。表現力があるSEは、ITに詳しくない相手にも専門的な内容を伝えることができます。

わかりやすい文章を書く力は、SEに求められているスキルのひとつです。難解な専門用語をわかりやすくしたり指示を明確にするためには、文章力、語彙力、表現力のすべてが必要です。文章力トレーニングは読書が基本ですが、読書量がただ多ければいいというわけではありません。使える語彙を読書からインプットし、ツイッターやブログなどのツールを使ってアウトプットしてみましょう。インプットとアウトプットのバランスを考えて、無理のない範囲で続けることが大切です。

SEの需要は高まり続けています。将来性ある職種ですが、業界で生き残るためには自己分析力や柔軟性、行動力が不可欠です。SIerやシステム開発会社などのIT企業、一般企業の社内SE、派遣会社、フリーランスなど、SEの働き方は多種多様です。転職するなら、転職サイトや転職エージェント、企業の採用サイト、知人の紹介などから求人にアプローチしましょう。数年のSE経験があるなら、フリーランスに転身することもできます。

SEに表現力が求められるのは、顧客の要望を具現化するためにできる限りわかりやすく説明する必要があるからです。表現力は文章力をトレーニングすることで向上させられます。読書量を増やして多くの表現に触れ、書いた文章を第三者に添削してもらうことをおすすめします。語彙力の向上にも読書が役立ちますが、ただ読書量を増やすのではなく使える語彙を意識的にインプットしましょう。そのようにして表現力を強化することで、結果的にSEとしての価値が高まります。

転職に成功するSEは、SEとして自分に求められていることを明確に理解しています。SE向けの求人は、転職サイトや転職エージェントを利用すればすぐに見つけられます。応募したい企業が決まっているなら、企業の採用サイトから直接応募するのもいいでしょう。転職について相談できる友人や知人から紹介してもらえる場合もあるかもしれません。企業である程度経験を積んだら、独立してフリーランスSEになるという方法もあります。