SEにとって語彙力は必須

語彙力の必要性

SEが表現力向上を目指すなら、同時に語彙力も強化しましょう。社会人になると年齢や経験に関係なく期待されるのが、「社会人らしい言動」です。身だしなみなどの見た目の印象を整えることも大切ですが、言葉づかいに幼さが目立つようなら見た目は良くても全体の印象は悪くなってしまいます。表現力を向上させるためには、幅広い表現ができるだけの語彙力が必要です。語彙力が豊富なら、多少文法が乱れていても表現としては膨らみます。本来なら専門性の高さで評価されたいところかもしれませんが、SEにとっては表現力も実力のうちです。語彙力が高いSEは、実力相応もしくはそれ以上の評価を受けることが少なくありません。反対に、専門知識が豊富なSEでも、語彙力の低さで低評価を招くことがあります。SEが表現力について考えるなら、ぜひ語彙力の重要性についても考えてみましょう。

本を読めば語彙力が高まるとは限らない

語彙力を高めるためには多くの語彙に触れる必要があります。読書はとても役立ちますが、「読んで知っただけ」の語彙と「使える語彙」は別であることをまず理解しておかなければなりません。表現力のための語彙力を高めるためには、読書量をひたすら増やすだけでは不十分なのです。社会人は仕事にとられる時間が多く、余暇を読書ばかりに費やすこともできません。そこで意識したいのが、使える語彙を効率良く身につける方法です。

インプットとアウトプットはセット

読書で語彙をインプットしたら、その語彙をアウトプットするまでをセットとして考え実行してみましょう。覚えた語彙すべてを使うことはできないとしても、できる限りすぐに使ってみることで「使える語彙」となります。得意な表現や気に入った表現は何度も使いたくなりますが、定着したら別の表現を使う意識を持つことも重要です。新しい表現、別の表現を意識しながらアウトプットを続けていけば、語彙力と表現力の両方が同時に向上していくでしょう。インプットを多くすると満足感や安心感は高まりますが、実用という面で考えるとインプットしすぎている可能性もあります。短期間で語彙力をアップさせるコツは、想定できるシーンに合った語彙の形をインプットしておくことです。
「大人の語彙力が使える順できちんと身につく本」には、教養として身につけておきたい大人の語彙力についての情報がわかりやすくまとめられています。インプットした定型文を活用できるチャンスを探しつつ、相手の反応から手応えを得ましょう。